2011年12月07日

読谷村座喜味の島袋門中の聞取り調査

調査依頼を受けていた読谷村座喜味の島袋門中の
仲元屋である仲島袋の現在の当主・比嘉憲一さんを訪ねて
門中のルーツの聞取り調査をした。

以前にも門中の何人かで系図を作成しようと試みたようであるが、
ルーツが解明できず、中途半端になり系図は作成できなかったようだ。

座喜味には六つの門中があるようだが、島袋門中はその中でも
大きい門中に入るようで、約40所帯ぐらい子孫が繁栄しているとの事。

現在の当主は、読谷高校の近くで読谷スポーツ用品店を営まれておられ
門中に対する熱意は強烈なものがあった。

門中の子弟教育に関心をもっておられ
門中で奨学金制度を2年前に立ち上げられたようだ。
基金を集め、一門の子供達が高校・大学に入学したとき
無利子で、一門に貸し付けをやっているとの事。

門中の繁栄のために、少しでも役にたてばと
始められたようだが、門中にそういう方がいると
一門はこれから増々発展するだろうと思った。

士族か平民かはまだハッキリしないが
首里の尚家とも関わりがあるかも知れないということになり
調べてみたら、尚家で島袋姓を名乗っているのは
読谷山御殿のみであることが分かった。

立ち口は読谷山王子朝憲で、13代国王尚敬の二男になっている。
今まで色々な系図の調査をやってきたが
奨学金制度を門中で立ち上げ、
教育に力を入れている門中をみるのは今回が初めてだ。

調査を進めれば、読谷山御殿とどう関わっているか
判明すると思うが、これからの調査が楽しみだ。


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Posted by 呉屋弘光 at 20:38│Comments(0)平民の系図
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