2012年04月08日
門中の神御清明に行ってきました
4月8日は清明の節に入って最初の日曜日です。私の所属している西原町の仲伊保門中は、1992年に門中会が結成され、門中の清明祭は清明の節入後の最初の日曜日と決め、今日がその日です。門中会ができてからは、毎年案内のハガキが届き、日程も詳しく書いてあるので、若い世代もだいぶ増えてきたように感じました。
門中会が出来た時に系図も作成しましたが、県内・県外で約80所帯、国外、南米・北米・ハワイ等にも40所帯ほどあり、全体で120所帯ほどありました。案内は県内に住んでいる方々約60所帯に出しているとおもいます。仲伊保門中は北山最後の王、攀安知王の三男の子孫だと伝えられております。
今回清明祭に参加したのは約40名ほど、各所帯別に車に分乗して、車十数台連ねていきました。廻る所は6ヶ所で、朝9時に仲伊保本家を出て、最後の参拝地今帰仁墓を拝み、西原慰霊塔の広場で、お供え物をウサンデーして現地解散します。具体的に廻る場所は、以前に記事に書きました。今回の清明祭は、首里の方から大城秀一さん家族が見えられ、非常に賑わったものとなりました。
そして今回は東京から珍しいお客さんが来られました。松尾あずささん、法政大学大学院人文科学研究科修士課程2年生。東京生まれ、東京育ちで、沖縄の門中に関心があるとのことで、球陽出版のHPから取材の申入れがあり、私の方から門中の当主大城純孝さんを紹介し、直接清明祭の行事に参加することになりました。取材の中で当主の大城純孝さんの大学の後輩でもあることが分かり、門中の役員の許可も出て今日の参加となりました。
20年前に復帰20周年の国特別事業として、首里城が復元され、NHKの大河ドラマに「琉球の風」も決定し、沖縄ブームが始まりました。
私はあの時、思いました。
今はただ沖縄の外の形に人々の目が奪われているが、いつか沖縄の内面の部分、何故沖縄が一致団結して県民が誇りをもって歩んでいるのか、その精神性の部分に目を向ける人達が出てくる。その頃から系図作成を始めましたが、今日来ている若い世代を見て、私が先輩方から伝え聞いたのは、私の代でしっかり語りつがなければならないと、つくづく思いました。
松尾さんのような方はこれからもどんどん現れると思います。沖縄大好きで、何かしら沖縄に魅かれるという人、以外と沖縄の地元の人間が沖縄の本当の良さをまだ認識してないかと思われました。
そして、仲伊保門中の現在の14代目当主大城純孝さんが6月の県議選に出馬することも報告されました。去年の12月に急に決まったようで中頭地区から出馬します。定員5名に対し6名が立候補します。仲伊保門中でも門中の誇りとして応援しようと会長の大城進一さんから呼びかけもありました。仲伊保門中も今新たな一歩を踏み出し、例年になく活気に満ちた清明祭になりました。
Posted by 呉屋弘光 at 21:53│Comments(2)
│門中の伝統行事
この記事へのコメント
呉屋 弘光様 初めまして
弟門中である福増門中の嶺井と申します。
我が門中も昨日神御清明と、来週の清明祭に先立って御墓掃除を行いました。仲伊保門中様の神御清明の様子を拝見して、うらやましく思い、また反省しております。
現在福増門中では、神御清明は門中頭他、4人程度の門中幹事会に任せっきりで、私などはどこを回っているのかすらわかりません。
当然すべての門中を代表して行っているのですが少し寂しい気がしました。
私も50歳を過ぎて仕事に余裕ができ、最近やっと先祖のことや門中のことを考えるようになりました、私たちの年齢でできる事は、長老達と若い人の架け橋になってしっかりと門中の歴史を勉強し、後輩に伝えていこうと決意した昨日の日曜日でした。
弟門中である福増門中の嶺井と申します。
我が門中も昨日神御清明と、来週の清明祭に先立って御墓掃除を行いました。仲伊保門中様の神御清明の様子を拝見して、うらやましく思い、また反省しております。
現在福増門中では、神御清明は門中頭他、4人程度の門中幹事会に任せっきりで、私などはどこを回っているのかすらわかりません。
当然すべての門中を代表して行っているのですが少し寂しい気がしました。
私も50歳を過ぎて仕事に余裕ができ、最近やっと先祖のことや門中のことを考えるようになりました、私たちの年齢でできる事は、長老達と若い人の架け橋になってしっかりと門中の歴史を勉強し、後輩に伝えていこうと決意した昨日の日曜日でした。
Posted by 嶺井勝彦 at 2012年04月09日 11:45
嶺井さん、コメントありがとうございます。
福増門中についてはよく聞いております。昨日の清明祭では、拝所ひとつひとつを私の方で何故そこを拝みしているのか説明しました。参加された方は、「非常によく分かった」と喜ばれました。説明した内容は私が調べたものではなく、仲伊保門中の神人が拝みで悟っていかれたもので、それを整理とたものです。
佐敷には、兄弟門中で福増門中も子孫が繁栄していることも、昨日清明祭に参加した方々には紹介しました。
いつか我々の代で、門中同士の親睦会をもてたらと思います。
福増門中についてはよく聞いております。昨日の清明祭では、拝所ひとつひとつを私の方で何故そこを拝みしているのか説明しました。参加された方は、「非常によく分かった」と喜ばれました。説明した内容は私が調べたものではなく、仲伊保門中の神人が拝みで悟っていかれたもので、それを整理とたものです。
佐敷には、兄弟門中で福増門中も子孫が繁栄していることも、昨日清明祭に参加した方々には紹介しました。
いつか我々の代で、門中同士の親睦会をもてたらと思います。
Posted by 呉屋弘光 at 2012年04月09日 13:01