2012年02月24日
系図はジグゾパズルのピースをはめていくようなもの
新規の系図の申し込みがあり、本日契約書を交わしました。
依頼主は平良家で、自分達は親から士族だと聞かされ、名前の最初に「幸」の字が代々ついているが、調べてくれとの事だった。調べてみると士族で名乗り頭に「幸」の一字が使われている平良家は、泊士族と那覇士族の両方にあった。泊士族では新参政氏と、那覇士族の習氏である。
泊士族の平良家は家譜数も少なく1冊しかなく、那覇士族の平良家は全部で15冊もある。家譜数が多いということは、それだけ子孫も多い事を意味する。最初相談を受けたとき、門中には平良姓しかないと思い、泊士族の平良家の新参政氏ではないかと、お答えした。
しかし、よくよく話を聞いてみると同じ一門には国場家があり、小嶺家があり、具志家もあるという。同じ門中で複数の家名があるならば、泊士族でなく、那覇士族の習氏だと判断した。
やはり、そうであった。
球陽出版で発行している士族門中家譜に書かれている習氏の部分は、すべて親から聞かされていたのと一致しているとの事。それで自分の代で分かる分は整理して記録として是非残したいとのことだった。私は仕事の関係上、平良家で名前は「幸」で統一されていると聞けば、、それは習氏だとピンとくるのだが、本人は本を見て初めて自分達が那覇士族の習氏だと知ったという。
こちらでは当たり前だと思っている事も知らない人もいるのかと、不思議な気持ちにさせられた。
検索ソフトを使って平良家で「幸」の字をもつ名前の人は約250件ほどある。平良家で幸の字のつく系統は、泊士族、那覇士族両方にあり、那覇士族にはさらに2つ系統が平良姓を名乗っているので、依頼人のルーツに結びつく系統は240の約3分の1、80所帯が依頼人の門中に繋がるだろう。
本日、平良家と契約を交わしたので、これから一軒一軒電話で平良家の各所帯に連絡を取って、依頼人と結びつく人達を探し出す気の遠くなるような作業が待っている。約半年、場合によっては調査は一年以上続くかも知れない。
依頼人は私に言った。
「系図はジクゾパズルのピースひとつひとつを埋めていくようなものだ。分かるものと分からないものをハッキリ区別し、分からないものは、そのままにして空けておきたい。言わば未完成であっても、それを精魂こめて、後孫に引き継げは、それを引き継いだ人達が完成させようと必死にルーツを探しあてるはずだ。いたずらに結論を急ぎ、ユタに頼み、合っているのか確認もないままに後の人に引き渡したくない。」
全くおしゃる通り、系図は結論を急いではいけない。代々の引き継ぎを親から子、子から孫と正確に引き継いで、ピースも一つ一つを皆で協力して、埋めていく作業だと思う。そこにこそ一族の一体感が生まれると思う。
依頼主は平良家で、自分達は親から士族だと聞かされ、名前の最初に「幸」の字が代々ついているが、調べてくれとの事だった。調べてみると士族で名乗り頭に「幸」の一字が使われている平良家は、泊士族と那覇士族の両方にあった。泊士族では新参政氏と、那覇士族の習氏である。
泊士族の平良家は家譜数も少なく1冊しかなく、那覇士族の平良家は全部で15冊もある。家譜数が多いということは、それだけ子孫も多い事を意味する。最初相談を受けたとき、門中には平良姓しかないと思い、泊士族の平良家の新参政氏ではないかと、お答えした。
しかし、よくよく話を聞いてみると同じ一門には国場家があり、小嶺家があり、具志家もあるという。同じ門中で複数の家名があるならば、泊士族でなく、那覇士族の習氏だと判断した。
やはり、そうであった。
球陽出版で発行している士族門中家譜に書かれている習氏の部分は、すべて親から聞かされていたのと一致しているとの事。それで自分の代で分かる分は整理して記録として是非残したいとのことだった。私は仕事の関係上、平良家で名前は「幸」で統一されていると聞けば、、それは習氏だとピンとくるのだが、本人は本を見て初めて自分達が那覇士族の習氏だと知ったという。
こちらでは当たり前だと思っている事も知らない人もいるのかと、不思議な気持ちにさせられた。
検索ソフトを使って平良家で「幸」の字をもつ名前の人は約250件ほどある。平良家で幸の字のつく系統は、泊士族、那覇士族両方にあり、那覇士族にはさらに2つ系統が平良姓を名乗っているので、依頼人のルーツに結びつく系統は240の約3分の1、80所帯が依頼人の門中に繋がるだろう。
本日、平良家と契約を交わしたので、これから一軒一軒電話で平良家の各所帯に連絡を取って、依頼人と結びつく人達を探し出す気の遠くなるような作業が待っている。約半年、場合によっては調査は一年以上続くかも知れない。
依頼人は私に言った。
「系図はジクゾパズルのピースひとつひとつを埋めていくようなものだ。分かるものと分からないものをハッキリ区別し、分からないものは、そのままにして空けておきたい。言わば未完成であっても、それを精魂こめて、後孫に引き継げは、それを引き継いだ人達が完成させようと必死にルーツを探しあてるはずだ。いたずらに結論を急ぎ、ユタに頼み、合っているのか確認もないままに後の人に引き渡したくない。」
全くおしゃる通り、系図は結論を急いではいけない。代々の引き継ぎを親から子、子から孫と正確に引き継いで、ピースも一つ一つを皆で協力して、埋めていく作業だと思う。そこにこそ一族の一体感が生まれると思う。
Posted by 呉屋弘光 at 21:01│Comments(0)
│那覇士族
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