2012年04月11日

野津唯市画集「懐かしい未来 沖縄」、早速注文が入りました

野津唯市画集「懐かしい未来 沖縄」、早速注文が入りました


野津唯市画集「懐かしい未来 沖縄」より


いや〜、ビックリしました。ブログに入荷したことをアップして30分後です。注文は東京からです。一人が2冊も注文しています。野津さんのファンは県内に止まらず、県外でも反響があることを知り、嬉しくなりました。画集は南城市玉城にある浜辺の茶屋、山の茶屋でも販売しています。

しかし、何故、野津さんの作品は、地域を越え、世代を超え、性別を超えて影響力があるのでしょう、色々と考えてみました。

この画集を最初に企画立案した、山の茶屋店主稲福米子さんの話されたことを思い出した。

「野津さんの作品は、若い人でもとても感動する。若い世代は、戦前の沖縄を知っている訳はなく、ただ単に懐かしいという思いで見ているはずではない。絵を見て感動のあまり鳥肌が立ったという人もいた。これは絵の背後にある何かを感じているからではないか」

私は米子さんのこの言葉は、いつも気になっていた。

どのような作品であれ、鳥肌が立つぐらい感動を与えるというのは、尋常ではない。実際、野津さんが出品する展示会場には、野津さんの作品の前に人集りができ、作品について色々な質問が飛び交う。野津さんの作品だけは活気がある。他者に追随を許さない強力なインパクトがある。

どうして、貴方の所にだけ人が集まるんだ、同僚からもぼやかれる。

私はここにきて増々、野津さんの作品のテーマが「命」を扱っているからだとの確信を強くしている。

「命」、「輝く命」である。

その源は「絆」である。

絆で強く結ばれてこそ、人は自分の存在意義を見出し、
さらに強い絆を求めて、互いが協力して助け合い
命が輝き出すのである。

今回の東日本大震災で誰もがこの「絆」の大切さを
かみしめたのではないだろうか。

親と子、妻と夫、家族、地域、日本全体、いや世界までが
世界はひとつであることを意思表示してくれた。

人はひとりでは生きられない。

いや、生きているものはすべてが
単独では存在しえない。

互いに助け合い、支え合って生きている。
それが本来の生きているものすべてのあるべき姿である。

野津さんの作品に描かれている世界も
その絆で強く結ばれた世界である。
それが我々の命の源である。

それで、私は今回の画集のタイトルの副題に
「和合…神・人・自然・暮らし」に入れるよう提案した。

それは、強い絆で結ばれた世界こそが本来あるべき姿であり
互いが互いを必要とし、助け合う世界
そこにこそ活力があるのである。
生きる力があるのである。

野津さんの作品から、多くの人が希望を与えられるのは
そこに生きる力が描かれているからである。

「絆で強く結ばれた世界」

それは野津さんの場合、たまたま幼年期で目撃した戦前の沖縄の姿だった。

しかし、人それぞれ「絆で強く結ばれた世界」を持っており
野津さんの作品が、その心の底に潜む魂の叫びを呼び起こすのであろう。

是非一人でも多くの人に見て頂き
各々の「絆で強く結ばれた世界」に触れてほしいものだ。

ちなみに和合とは、沖縄の神人の祝詞によく出てくる言葉で
調和、一体感(心をひとつにすること)を言います。「絆」を沖縄口に直した意味で使っています。

野津唯市画集「懐かしい未来 沖縄」は球陽出版のHPでも受け付けています。

http://kyuyou-shuppan.com/booklist/nozu-gasyuu.html


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Posted by 呉屋弘光 at 19:36│Comments(2)野津唯市の画集
この記事へのコメント
はじめまして!西口先生を通してこのブログにたどり着きました。
美里で骨格調整「ビーイング」をいう店を営んでいます大城と申します。
このブログを通してまた楽しく学べることを喜んでおります。
Posted by 骨格調整ビーイング骨格調整ビーイング at 2012年04月12日 10:31
大城さん、
コメントありがとうございます。
私も西口さんより色々なことを教えていただきました。このような形で、友情の絆が広がって行くことを嬉しく思います。これからも、どうぞ宜しくお願いします。
Posted by 呉屋弘光 at 2012年04月12日 14:33
 
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